§4. 画像に別の画像を挿入する

 ある画像を分割してその間に別の画像を挿入します。

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     完成画像。
分割される画像

挿入する画像

Step 1

     ベースになる画像は、槍ヶ岳の肩から見た夕日の写真。

     画像のレイヤー名は、それぞれ:

     ベース画像のレイヤー名:Based Image
     切り出した画像のレイヤー名:Cut Out

     当面Cut Outレイヤーは、目のアイコンをクリックして非表示にしておきます。

    [NOTE] Based ImageレイヤーのプロジェクトにCut Outレイヤーを追加するには、ファイル>レイヤーとして開く を使用します。
Step 2-3 選択範囲の作例

Step 2

 作例の場合、手前の雲の部分だけもう少し明るくしたい。そこで選択範囲を作成します。

    1/ Based Imageレイヤーを複製します。

    レイヤー名:Copy Based Image

    2/ Copy Based Imageレイヤーのプロパティを以下に変更します。

    レイヤーモード:スクリーン
    不透明度:88.0

    [Column] GIMPやPhotoshopでは、撮影された写真をコンピュータ上で絞り値を変更し、加工することができます。1絞り明るくするには、レイヤーのモードをスクリーンにし、不透明度を38%に、1/2絞り明るくするには、不透明度を19%(38÷2)に、1/3絞り明るくするには、不透明度を13%(38÷3)にします。2絞り明るくするには、不透明度を76%(38×2)にします。以下、同様の要領です。

     1絞り暗くするには、レイヤーのモードを乗算にし、不透明度を38%に、1/2絞り暗くするには、不透明度を19%(38÷2)に、1/3絞り暗くするには、不透明度を13%(38÷3)にします。2絞り暗くするには、不透明度を76%(38×2)にします。以下、同様の要領です。

    3/ 画像全体が明るくなったので、空の部分を元に戻します。 まず、空の部分の選択領域を作成します。
     選択範囲の作成は、Copy Based Imageレイヤーでも、Based Imageレイヤーでも構いません。作成しやすい方で作成します。

    [NOTE] 実行してみれば分かりますが、この作例のように太陽からの光芒が雲に向かってグラデーションしているような場合、太陽を選択領域に含めてはいけません。これを行うと、グラデーション部分まで選択範囲に含まれるため光芒が不自然になります。背景の空の部分だけ選択するようにします。

    4/ 作例では Copy Based Imageレイヤーに選択範囲を設定したので、このレイヤーにレイヤーマスクを作成します。

    Copy Based Imageレイヤーを右クリック>レイヤーマスクを追加

    5/ 作成したレイヤーマスク選択状態で、選択範囲を黒で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす(ただし、描画色を変更している場合は黒にもどしておく)

Step 3

 切り出してある北穂高岳を挿入します。

    1/ Cut Outレイヤーの目のアイコン部分をクリックし表示します。

    2/ Cut Outレイヤーを拡大・縮小ツールを使用して適切な大きさにし、適切な位置に移動させます。

    3/ Copy Based Imageレイヤーを選択し、矩形選択ツールで適切な位置に、選択範囲を作成します。

    4/ 作成した選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存
Step 4

 挿入した北穂高岳を間に挟みます。

    1/ Copy Based Imageレイヤーを選択状態で、選択範囲を切り取ります。

    編集>切り取り

    2/ チャンネルレイヤーに移動し、Step3-4で保存したチャンネルから選択範囲を作成します。

    該当チャンネルを右クリック>チャンネルを選択範囲に

    3/ レイヤータブに戻り、クリップボードからデータをペーストします。

    編集>選択範囲内に貼り付け

    4/ 貼り付けたレイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名:Bottom Cloud
Step 5

 北穂高岳が明るすぎるので、2段階暗くします。

    1/ Cut Outレイヤーを拡大・縮小した場合は、レイヤー名が”変換”になっています。レイヤー名変更します。

    レイヤー名:N-Hotaka

    2/ N-Hotakaレイヤのプロパティを以下に変更します。

    レイヤーモード=乗算
    不透明度=78%

Step 6

 北穂高岳と雲の間の境界が直線になっていて不自然なので、ぼかします。

    1/ Bottom Cloudレイヤーをのレイヤーサイズをキャンバスに合わせます。

    レイヤー右クリック>レイヤーをキャンバスに合わせる

    2/ Bottom Cloudレイヤーで、スタンプツールや、にじみツールを使用して境界線をぼかします。

    完成

実画像

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO